2021年4月7日 
株式会社とめ研究所 

 とめ研究所若手研究者懸賞論文 表彰

 とめ研究所若手研究者懸賞論文において優秀と認められた論文を表彰します。
 ご応募いただいた皆様には、今後の更なるご成長、ご活躍に期待します。

 優秀賞 2件
  • 優秀賞
    『移動距離と全身の運動を一つの系として記述可能なロボット運動学の定式化手法』
    東京都立大学 システムデザイン研究科 機械システム工学域
    関口 叡範 氏






  • 受賞コメント
    「優秀賞に選出していただき誠にありがとうございます.本受賞論文では,ロボット工学における基本概念の一つである運動学を研究の対象としています.近年注目を集めている人工知能や機械学習と比べると,マイナーな研究分野ではありますが,ロボット工学の発展には欠かせない研究内容であると考え,本懸賞論文に応募させていただきました.今回の受賞を励みに,これからもロボット工学を発展させるための研究活動に精進して参ります.」

  • 優秀賞
    『自動生成した画像による教師なしマルチモーダルニューラル機械翻訳』
    愛媛大学大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻
    岩本 裕司 氏







  • 受賞コメント
    「この度は優秀賞にご選出くださり誠にありがとうございます.
    ご指導を頂いた先生方,査読者の皆様をはじめ,本論文に携わっていただいた様々な方々に厚く御礼申し上げます.
    本論文は画像生成技術を利用して,マルチモーダルニューラル機械翻訳における学習データ不足問題に取り組んだものです.
    この受賞を励みにして,今後も人工知能を利用した自然言語処理の研究により一層精進して参りたいと思います.」
 審査
  • 審査委員長
    奈良先端科学技術大学院大学 名誉教授       木戸出正繼
  • 審査委員
    株式会社とめ研究所     代表取締役      福留 五郎
    株式会社とめ研究所     取締役 第二開発部長 坂本  仁
  • 最終審査の講評 審査委員長
     「とめ研究所若手研究者懸賞論文」の企画の下、国内大学院博士課程の若き学生を対象とした懸賞論文を募集し、応募論文の最終審査を行った結果を報告します。募集趣意書にあるように、とめ研究所は創業当時から人工知能(知能情報処理技術)の研究開発を事業の柱とし、その経営理念は「面白い事をやって社会や生活を変える」、経営ビジョンは人々が永遠に追い求め続けている「人と機械の共生でもっと生活を楽しく」とあります。今回の論文募集もこの経営理念に沿った広報活動の一つとして、次世代を担う若い研究者・技術者(の卵)が楽しく進めるワクワク感のある、新しい技術方向を試みている研究成果を集めるものであるとし、審査もチャレンジング精神に富んだものを選定していきました。
     さて、人工知能は2000年代初頭から3度目のブームに入り、基盤要素技術群の高度化とコンピュータ関連機器及びシステムの性能向上を背景に、いくつかの応用場面が一般社会生活の中に組み込まれてきています。その一方、地球温暖化・コロナ禍などの社会環境への影響が顕著になり、新たな人工知能活用の場として期待されています。このような複雑な社会環境変化に対応できる、今後の研究開発そして社会イノベーションを担う若手研究者・技術者を発掘し、育成していく観点から、応募論文の最終審査を行いました。これらの審査活動の結果報告が、若手研究者・技術者の経済的にモチベーション面の支援にもなることを期待します。

     とめ研究所内関係者による一次審査結果を参考にしながら、最終審査を行いました。論文評価基準を継続的なものにすることを念頭に、評価の観点は募集趣意と専門技術評価などを十分に考慮し、提案研究・技術の独創性(新規性)、実世界への適応性(信頼性や有効性)、説明の分かり易さ、そして現代社会ニーズにマッチしている(社会イノベーションに繋がる)の4項目で5点評価を行い、それらの総合判断による賞クラスを決めました。いずれかの評価領域で満点評価(5点)があれば最優秀賞の候補の一つにしますが、今回は残念ながら見送りました。
     優秀賞になった2件の研究論文は、関口君のロボット動作表現のための運動学モデルの提案とその具体化と、岩本君の画像メディアの利用による技術論文そのものの機械翻訳精度の向上の実験報告でした。いずれも人工知能技術の基本要素技術領域において、新たな応用と必要な基礎的なアイデアを提案し、コンピュータ内に実装し、それらの実験評価し、社会的な展開の可能性を示しています。できれば、これらの研究で初めて解決できた、従来の問題点と工夫した幾つかの工夫・アイデアを強調し、社会ニーズを新たに起こしイノベーションしていきそうな、応用例題を明示してほしかった。これからも積極的に社会の変化に対応する逞しい研究者・技術者に成長し、学界・業界をリードしていく人材に成長していくことを期待します。
    以上

お問合せ
  • ご質問などは、担当酒井(ronbunoubo@tome.jp)まで、お問合せ下さい。

以 上 

とめ研究所若手研究者懸賞論文